トラックや建設機械に使われるディーゼルエンジンは、パワフルで燃費もよい反面、排気ガスに含まれる有害物質が長年の課題でした。もし、燃料に「水を混ぜる」だけでその汚染を大幅に減らせるとしたらどうでしょうか。「水を加えるシンプルな方法でディーゼ…
「核戦争が起きてもゴキブリは生き残る」。よく聞くこの話、実は正確ではないかもしれません。「ゴキブリでもネズミでもない:地球で最後に絶滅する動物はこの生き物かもしれない」と題した記事で紹介されたオックスフォード大学の研究チームが検証したのは…
病院のMRI装置は1.5〜3テスラの磁場を使って体内を画像化しますが、もしその10倍以上の磁場が手のひらサイズに収まったらどうでしょうか。「手のひらサイズの超伝導磁石が42テスラを達成、世界最強級に迫る」と題された論文で、スイス連邦工科大学チューリッ…
私たちが日常的に目にする金のアクセサリーや電子機器の金メッキ。しかし、その金がどうやって宇宙で作られたのかは、核物理学の大きな謎でした。「金の生成にまつわる20年来の核物理の謎を解明」と題された研究で、米テネシー大学ノックスビル校の研究チー…
「1日が短く感じる」と思ったことはありませんか。実は地球の自転は確かに変化していて、しかも今、数百万年ぶりのペースで減速しているのです。「地球の自転が数百万年ぶりのペースで減速している」と報じた研究によると、その原因は気候変動にあります。 1…
私たちの体は約37兆個の細胞でできていますが、たった1個の細胞が「生きている」とはどういうことなのでしょうか。その根源的な問いに、コンピュータの力で迫る研究が発表されました。「仮想細胞が生命の最も基本的なプロセスを再現:細菌の分裂」と題された…
夏の夕立で空を引き裂く稲妻。あの圧倒的な自然現象を、机の上の小さなプラスチックの塊で再現できるとしたらどうでしょうか。「雷を箱に閉じ込めるコンセプト、雷雲を親指サイズに縮小」とGizmodoが報じた研究が、雷研究の常識を変えるかもしれません。ペン…
私たちの太陽は、場所によって回転する速さが違います。赤道付近は約25日で1回転するのに、極付近は約35日もかかります。では、太陽のような恒星が年を取ると、この回転パターンはどう変わるのでしょうか。45年間信じられてきた答えが、日本のスーパーコンピ…
進化はランダムだ——生物の教科書にはそう書かれています。突然変異は偶然に起き、環境に合ったものだけが生き残る。ダーウィン以来、進化はそのように理解されてきました。ところが、「進化はランダムではなく予測できることを示した研究が「革命的」と評価…
植物が太陽の光でエネルギーを作るように、放射線から栄養を得る生き物がいるとしたら、信じられるでしょうか。1986年のチェルノブイリ原発事故からまもなく40年。あの立入禁止区域で、放射線を「食べて」成長する黒いカビが見つかり、科学者たちの注目を集…
ボールを投げれば放物線を描き、月は地球の周りを回り続ける。こうした運動の「道筋」を支配してきたのが、アインシュタインの一般相対性理論です。ところが、「粒子はアインシュタインの経路に従わないかもしれない」というウィーン工科大学の新研究が、こ…
2019年、世界中の電波望遠鏡を使って撮影されたブラックホールの「静止画」は、科学史に残る偉業でした。あのぼんやりと光るオレンジ色のリングを覚えている方も多いでしょう。あれから7年、天文学者たちは次のステージに進もうとしています。「天文学者がブ…
「AIに仕事を奪われる」という話題はよく聞きますが、サイバー犯罪者たちはすでにAIを「優秀な部下」として使いこなしています。「ハッカーがサイバー攻撃のあらゆる段階でAIを悪用している」とBleepingComputerが報じたMicrosoftの最新レポートは、AIがサイ…
日本が誇るiPS細胞の技術が、ついに患者のもとに届きます。厚生労働省は2026年3月6日、iPS細胞を使った2つの再生医療製品を承認しました。パーキンソン病向けの細胞治療製品と、心不全の治療に使う心筋シートです。「幹細胞治療がパーキンソン病と心不全向け…
気候変動の影響というと、氷河の融解や海面上昇を思い浮かべるかもしれません。しかし、影響はもっと身近な場所にも及んでいるようです。「大気中のCO2濃度が上昇し、人間の骨格を弱くしている」とFuturismが報じました。私たちが毎日吸っている空気が、知ら…
プラネタリウムで星座を眺めるとき、誰が最初に星の位置を記録したのか考えたことはあるでしょうか。その答えが、いま最先端の科学技術によって明らかになりつつあります。「科学者が史上最古の星図を明らかにした」とScienceAlertが報じました。約2200年前…
普段使っているウェブブラウザに、まだ誰にも見つかっていない重大なバグが潜んでいたら、怖くありませんか。しかも、そのバグを人間ではなくAIが、わずか2週間で22件も見つけ出したとしたら。「Anthropic、Claude Opus 4.6を使ってFirefoxの脆弱性22件を発…
夜になれば暗くなる。当たり前のことですが、もしその「当たり前」を変えようとする企業が現れたらどうでしょうか。カリフォルニアのスタートアップ企業が、宇宙空間に巨大なミラーを4000枚浮かべて夜の地上に太陽光を届けるという計画を進めています。「400…
もし巨大な小惑星が地球に向かってきたら、人類にできることはあるのでしょうか。2022年、NASAは探査機を小惑星にぶつけて軌道を変えるという前代未聞の実験に成功しました。そして今回、その影響が当初の予想を超えていたことが判明しました。「NASAのDART…
電気を一切ロスなく送れる「超伝導」。もし室温で実現できれば、送電線のエネルギー損失は消え、電気代は劇的に下がり、リニアモーターカーも今よりはるかに安く運用できるようになります。そんな夢の技術に一歩近づく発見がありました。「67年前に予言され…
宇宙ミッションの失敗原因として、何を想像するでしょうか。ロケットの爆発、隕石との衝突、あるいは宇宙放射線による故障――。しかし今回明らかになった原因は、あまりにも単純でした。「太陽電池パネルが太陽と正反対の方向を向いた」というソフトウェアの…
「腹八分目に医者いらず」。日本に古くから伝わるこの言葉は、実は最先端の科学でも裏付けられつつあります。Nature Aging誌に掲載されたレビュー論文「食事制限と老化・長寿」は、食事制限が老化や寿命にどう影響するかについて、過去30年以上の研究成果を…
海の底で起きる地震と、海面に浮かぶ微小な生物。一見まったく関係がなさそうなこの2つに、驚くべきつながりがあることがわかりました。「南極の海底地震が海面の生命の爆発的増加を引き起こす」というNature Geoscience掲載の研究が、地球の深部と表層の知…
臓器移植を待つ患者にとって、「順番が回ってくるまで生き延びられるか」は切実な問題です。日本では約1万6,000人が移植を待ちながら、年間の移植件数はわずか数百件。そんな命の綱渡りに、新たな選択肢が現れました。「遺伝子改変ブタの肝臓が、ヒトの臓器…
「AIに仕事を奪われる」という言葉は、もはや遠い未来の話ではなくなっています。しかし、実際にどの職種がどれだけ影響を受けているのか、具体的なデータを示した研究は多くありませんでした。AI企業Anthropicの研究チームが発表した「AIの労働市場への影響…
宇宙の膨張速度という、天文学における究極の謎を解き明かす新たな鍵が見つかりました。ドイツのミュンヘン工科大学を中心とする国際研究チームは、地球から100億光年もの彼方にある超新星「SN Winny」を発見しました。この天体は、宇宙の膨張率を精密に測定…
「宇宙で人が住める場所」と聞くと、地球のような水がある惑星を思い浮かべる方が多いでしょう。しかし、もし人類が複数の惑星に広がって暮らすとしたら、「住みやすさ」の基準はもっと複雑になります。NASAの研究者が発表した「惑星間ハビタブルゾーンの提…
スマートフォンがAIと連携し、より賢く使いこなせる時代が到来しました。この「GoogleがGeminiのアプリ操作を可能にするAppFunctionsの詳細を公開」というニュースによると、GoogleはAndroidアプリがAIアシスタントのGeminiなどと直接連携できるようにする新…
スマートフォンにおける接続性能の進化が、いよいよ新たなステージに到達しようとしています。Qualcomm(クアルコム)は最新のモバイル接続チップ「FastConnect 8800」を発表し、次世代規格であるWi-Fi 8とBluetooth 7の時代の幕開けを告げました。 この最新…
私たちの身の回りにある物質は、すべて「ボソン」と「フェルミ粒子」という2種類の粒子で構成されています。ボソンは光子のように互いにすれ違うことができ、フェルミ粒子は電子のように同じ場所に重なり合わない性質を持っています。しかし、物理学の世界で…