宇宙
夜空を見上げているとき、私たちの体には絶え間なく宇宙からの粒子が降り注いでいます。気にする人はあまりいませんが、これらは「宇宙線」と呼ばれ、宇宙空間をはるばる旅してきた高エネルギーの粒子です。100年以上前に発見されながらも、「どこで作られて…
夜空に大きな環を従えてゆっくり巡る土星。子どものころに図鑑で見て、その姿に魅了された方も多いのではないでしょうか。実はこの土星、「1日が何時間なのか」という素朴な疑問にすら、科学者がここ40年ほど答えを出せずにいました。米ScienceDailyが伝えた…
夏休みに望遠鏡で木星をのぞくと、その横にちょこちょこと小さな点が並んでいるのが見えます。ガリレオが400年以上前に発見した「ガリレオ衛星」と呼ばれる木星の主要な月たちです。当たり前のように寄り添うこの衛星たちが、実はとてもあやうい綱渡りの末に…
夜空を見上げると、無数の星々が集まった銀河の姿がまず思い浮かぶでしょう。多くの場合、その中心には太陽の何百万倍にもなる巨大なブラックホールが鎮座しています。従来は、銀河とその中心の超大質量ブラックホールは長い時間をかけて一緒に成長してきた…
夜空に横たわる白い光の帯、天の川。日本でも七夕の物語で親しまれてきた身近な存在ですが、その正体は直径約10万光年に及ぶ巨大な銀河です。実はこの天の川銀河、はるか昔に別の小さな銀河を「食べて」大きくなってきたことが分かっています。今回、新たな…
夜空を見上げると、天の川が白い帯のように空を横切っています。美しい光景ですが、実はこの帯こそが天文学者を100年以上悩ませてきた「壁」でもあります。「天の川の『回避域』に太陽3万兆倍の超銀河団が潜んでいた」とSpace.comが報じた研究で、その壁の向…
夜空を見上げると星が静かに輝いていますが、宇宙全体に目を向けると、遠くの銀河ほど私たちから速く遠ざかっています。宇宙そのものが膨張しているからです。しかし「どのくらいの速さで膨張しているか」を測ると、方法によって答えが食い違う。この問題が…
私たちの体の設計図であるDNA。その重要な構成要素が、はるか宇宙の小惑星に全て揃っていたとしたら、生命の起源についての考え方が変わるかもしれません。「小惑星にDNAとRNAの全材料が存在」と科学メディアEosが報じたところによると、日本の探査機「はや…
電気代の値上がりが続く日本で、「もし膨大な電力を安定して得られたら」と考えたことはないでしょうか。その夢のような話を本気で構想している日本企業があります。「月の赤道に太陽光リングを建設し、地球にクリーンエネルギーを届ける日本の計画」とThe D…
NASAのアルテミスII計画が打ち上げに成功し、半世紀ぶりに人類が月の周辺へ到達しようとしています。火星移住の構想も現実味を帯びるなか、ひとつの根本的な問いが浮かびます。人間は宇宙で子どもをつくれるのか。「微小重力が哺乳類の精子の移動・受精・胚…
1972年12月、アポロ17号の宇宙飛行士が月面を離れてから、53年余り。ついに人類が再び月を目指すときがやってきました。NASAは「準備は整った:NASAアルテミスII、4月1日打ち上げへ」と発表し、有人月探査ミッションアルテミスIIのカウントダウンが始まって…
もし突然、声が出なくなったら。しかもそれが地上から約400km離れた宇宙空間だったとしたら――。今年1月、国際宇宙ステーション(ISS)で実際にそんな事態が起きました。ScienceAlertがAP通信の報道をもとに伝えた「NASAの宇宙飛行士が宇宙で突然話せなくなっ…
夜空に輝く星々が生まれるよりも前に、宇宙にはすでにブラックホールが存在していたかもしれません。2025年11月、米国の重力波観測装置LIGOが、これまでの常識では説明できない奇妙な信号をとらえました。「星が生まれる前からの信号」とUniverse Todayが報…
フィギュアスケートの選手がスピンするとき、腕を縮めると回転が速くなります。しかし、直径710mもある巨大な岩の塊が2分足らずで1回転すると聞けば、驚くのではないでしょうか。従来の常識ではありえないはずの速さで回転する小惑星が見つかり、天文学者た…
冷蔵庫に貼るマグネットでさえ、小さな子どもにとっては不思議な力です。では、地球の磁場の300兆倍もの磁力を持つ天体が宇宙で生まれる瞬間を想像できるでしょうか。「宇宙最強の磁石の誕生を初めて目撃、一般相対性理論の"マジックトリック"のおかげで」と…
私たちの体を作る設計図であるDNAとRNA。その「文字」にあたる物質は、実は宇宙から届いたのかもしれません。「小惑星リュウグウの試料から核酸塩基5種すべてを検出」と題する論文がNature Astronomy誌に発表され、日本の探査機はやぶさ2が持ち帰ったリュウ…
夜空を見上げても、人間の目に見える星はほんの一部にすぎません。宇宙には可視光では捉えられない天体が無数に隠れています。「史上最大の電波地図が1370万の隠れた天体を明らかに」によると、ヨーロッパの電波望遠鏡LOFARを用いた研究チームが、北半球の空…
私たちの月は、原始地球に火星サイズの天体が衝突して生まれたとされています。しかし、そんな惑星同士の衝突を実際に「見た」人はこれまでいませんでした。「2つの惑星が衝突する稀有な証拠を天文学者が観測」と報じられた研究で、ワシントン大学の研究チー…
「核戦争が起きてもゴキブリは生き残る」。よく聞くこの話、実は正確ではないかもしれません。「ゴキブリでもネズミでもない:地球で最後に絶滅する動物はこの生き物かもしれない」と題した記事で紹介されたオックスフォード大学の研究チームが検証したのは…
ボールを投げれば放物線を描き、月は地球の周りを回り続ける。こうした運動の「道筋」を支配してきたのが、アインシュタインの一般相対性理論です。ところが、「粒子はアインシュタインの経路に従わないかもしれない」というウィーン工科大学の新研究が、こ…
2019年、世界中の電波望遠鏡を使って撮影されたブラックホールの「静止画」は、科学史に残る偉業でした。あのぼんやりと光るオレンジ色のリングを覚えている方も多いでしょう。あれから7年、天文学者たちは次のステージに進もうとしています。「天文学者がブ…
宇宙の果てには、地球の海の140兆倍という、想像を絶する量の水が存在する場所があります。科学ニュース「ブラックホールの周囲に地球の海140兆倍もの水を発見」などによれば、研究チームはこれまでで最も遠く、かつ最大規模の「水の貯蔵庫」を特定しました…
アンドロメダ銀河で、天文学の常識を揺るがす驚きの現象が観測されました。地球から約250万光年離れた場所で、太陽の約13倍もの質量を持つ巨大な星(大質量星)が、劇的な爆発を起こすことなく、静かにブラックホールへと姿を変えたのです。 天文学の世界で…
宇宙の起源に迫る新たな知見が、科学ニュースメディアの「ウェッブ宇宙望遠鏡が遠方紫外線銀河CEERS2-588の正体を明らかに」で報じられました。その主役となったのは、NASAなどが運用するジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡です。この望遠鏡が捉えたのは、観測…
夜空を見上げるたびに、宇宙の広大さと奥深さを感じます。このたび、AIの驚くべき活躍により、ハッブル宇宙望遠鏡が35年間にわたって蓄積してきた膨大なデータから、1300以上の異常天体が発見されました。 この画期的な発見は、「AIがハッブル宇宙望遠鏡のア…
ハッブル宇宙望遠鏡が35年以上にわたり蓄積してきた膨大な観測データの中から、最新のAI技術によって1300個を超える「異常な天体」が発見されました。科学メディアの報道によると、欧州宇宙機関の研究チームが開発したAIツール「AnomalyMatch」が、これまで…
「宇宙の構造はどのように作られたのか?」という根源的な問いは、私たちが思い描く壮大な宇宙の姿と深く結びついています。夜空に輝く星々の向こうには、銀河という宇宙の島々が無数に存在し、その中心には巨大なブラックホールが息づいていると考えられて…
宇宙に浮かぶ無重力の空間は、地球上では決して聞こえない「音」が存在する場所かもしれません。しかし、物理法則によれば、真空状態の宇宙では音を伝える空気などの媒体がないため、音は伝わらないはずです。NASAの探査機が収集した電磁波データを変換して…
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が捉えた9つの天体が、世界の天文学者たちを驚かせています。通常、遠方の宇宙にある光の点は、一点で輝く「星」か、あるいは広がって見える「銀河」のどちらかに分類されます。しかし、今回発見された天体はその中間…
夜空に突如現れる鮮烈な青い閃光――科学メディア「天文学者を困惑させる宇宙の青い閃光の正体」が報じた最新の研究は、宇宙の常識を覆す可能性を秘めた不可解な現象に迫っています。 LFBOTs(高輝度高速青色光学過渡現象)と呼ばれるこの現象は、その正体を巡…