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Switch 2版ゼルダが首位!名作移植でゲーム評価一変、日本への影響は?

皆さんは普段、ゲームの評価をどこでチェックしていますか? 「友達が面白いって言ってたから」「インターネットで評判がいいらしい」など、様々な情報源があると思います。

そんな中で、世界中のゲームや映画、音楽などの評価を数値化して平均点を出すウェブサイト「Metacritic」は、客観的な評価を知る上でとても役立ちます。このMetacriticで、2025年に発売されたゲームの中で、意外なタイトルがトップに躍り出たというニュースが飛び込んできました。それが、こちらの記事です。

New Nintendo Switch 2 Game Is Now the Highest-Rated Game of 2025 - ComicBook.com

なんと、今年発売されたばかりのゲーム機、Nintendo Switch 2向けのゲームが、2025年の最高評価を獲得したというのです。しかも、ただの新作ではなく、以前のNintendo Switchで大ヒットしたあの名作の「移植版」だというから驚きですね。

2025年の最高評価を獲得したのは「あのゼルダ」だった!

これまでの2025年のMetacriticのゲームランキングでは、革新的なRPGとして注目されていた『Clair Obscur: Expedition 33』が、最高となる93点という高評価でトップを飾っていました。しかし、今回その座を奪ったのは、意外にも、以前のNintendo Switchで発売され大ヒットした「ゼルダの伝説」シリーズの2タイトルでした。

具体的には、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のNintendo Switch 2移植版が94点を獲得し、そして『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』のNintendo Switch 2移植版が95点と、さらに高い評価を得て、それぞれ1位と2位にランクインしたのです。

移植版でも高評価の秘密

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』は、元々Nintendo Switch版で97点という驚異的な高評価を得ていました。また、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』もNintendo Switch版で96点という、まさに「伝説級」の評価を受けていたタイトルです。今回のNintendo Switch 2版は、これまでのゲームを新しいゲーム機向けに移植したもの、つまり、基本的に同じ内容のゲームを、新しいハードウェアで動くように調整したものです。

記事では「任天堂は最小限のことしかしていない」と書かれていますが、これは裏を返せば、元のゲームがいかに完成度が高く、素晴らしい作品であったかを示しています。少しの調整でこれだけの高評価を得られるというのは、まさに名作の証と言えるでしょう。

この結果、『Clair Obscur: Expedition 33』は3位に、そしてパズルアドベンチャーゲームの『Blue Prince』が92点で4位に、協力プレイアドベンチャーゲームの『スプリット・フィクション』が91点で5位という順位になりました。

なぜ移植版がトップに?日本のゲーム業界への影響は

今回、Nintendo Switch 2向けに発売された『ゼルダの伝説』の移植版が、2025年の最高評価を獲得したことは、いくつかの点で注目に値します。

Nintendo Switch 2の船出を飾る名作の存在

2025年6月5日に発売されたばかりのNintendo Switch 2は、新しいゲーム体験を多くのファンに届ける役割を担っています。新しいハードウェアの登場時には、その性能を最大限に引き出す新作ゲームが注目されがちですが、このように前世代の名作が改めて高評価を得ることは、新規ユーザーにとっても、すでに遊んだことがあるユーザーにとっても、新しいゲーム機で遊ぶ魅力を再確認させる良い機会となります。日本の任天堂が手がける世界的な名作が、発売直後のNintendo Switch 2の勢いを後押ししていると言えるでしょう。

ユーザーの「価値」への意識

この現象は、単に新しいゲーム機が出たからといって、すべてが新作でなければならないわけではない、ということを示唆しています。ゲーマーは、新しい体験だけでなく、過去に愛された作品が最新の環境でどのように楽しめるかにも価値を見出しているのです。これは、日本のゲームメーカーが、過去の豊富なIPを活かして、リマスター版やリメイク版、そして今回の「移植版」といった形で、既存のコンテンツを再活用する戦略の重要性を再認識させるかもしれません。

他の期待作の行方

記事では、2025年末までに94点以上の高評価を獲得する可能性のあるゲームは少ないだろうと予測されています。しかし、いくつか期待のタイトルも挙げられています。

これらのタイトルも高評価が期待されますが、特に注目されているのは、同じくNintendo Switch 2独占タイトルである『メトロイドプライム4 ビヨンド』です。過去の「メトロイドプライム」シリーズが高評価を受けていることから、このタイトルが今後のMetacriticランキングを大きく動かす可能性を秘めていると言えるでしょう。

2025年のゲームシーンは、名作が彩る年になるか?

2025年のMetacriticのゲームランキングは、発売されたばかりのNintendo Switch 2で楽しめる『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』と『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』の移植版がトップに立つという、驚きの展開を見せています。これは、単に新しいゲーム機が性能を向上させるだけでなく、長年愛されてきた名作の持つ「普遍的な魅力」を改めて私たちに教えてくれています。

もちろん、新しいゲーム機には、その性能を最大限に活かした革新的な新作が不可欠です。しかし、既存の素晴らしい作品を最新の環境で再体験できることは、ユーザーにとって大きな価値となります。今後、『メトロイドプライム4 ビヨンド』をはじめとするNintendo Switch 2の新作、そして他プラットフォームからの大作がどのように評価されていくのか、2025年のゲームシーンの動きから目が離せません。日本のゲーム業界にとっても、過去の資産をどう活用し、未来に向けてどのような新しい体験を生み出していくのか、その戦略が問われる一年になることでしょう。